ビタミンCは体に良い成分として知られていますが、主な作用は抗酸化作用があることです。
細胞は時間が経つと酸化していってしまいますが、ビタミンCを体内に入れると
ビタミンCが酸化されることで、他の細胞の酸化が抑制されます。
そのために細胞の酸化が遅れて美容に良い効果があるとされています。
ビタミンCは通常は食べ物などから摂取するものですが、効果を高めるために
濃度を濃くした高濃度ビタミンCを点滴で直接体の中に入れる点滴療法というものがあります。
食べ物から摂取できるビタミンCの量には限りがあり、さらに全てが吸収される
わけではないので、ビタミンCの効果を最大限に発揮するためには、血管から直接
体の中に入れる点滴療法のほうが向いています。
高濃度ビタミンCの点滴療法は美容のためだけでなく、病気になった時にも
効果があるということで、代替療法として病気の人にも行われている方法です。
しかし、誰もが高濃度ビタミンC点滴療法が行えるわけでなく
腎機能の低い人や栄養状態が極端に悪い人などは
この治療法が合わないと言われています。
他にも脱水症状がある人も症状を悪化させてしまう危険があるために行えません。
腎臓の機能が悪くなっている人の場合には、腎機能を補うために
透析を行っている人がいますが、透析を行って腎機能を補っていても
腎臓に負担がかかる恐れがあるために高濃度ビタミンCの点滴療法は行えません。
食事の中でのビタミンCの摂取であれば、これらの状態にあるような人でも
気にする必要はありませんが、点滴で体の中に大量にビタミンCを取り入れる方法は
体への負担が違ってくるので合わないと言われるのでしょう。
またG6DP欠損症という病気がある場合も行うことはできないので、
治療を開始する前にはG6DP欠損症ではないかどうかの検査をする必要があります。
もしも、高濃度ビタミンCの点滴療法を行いたいという希望がある場合には、
これらの病気になっていないかを確認しておきましょう。