高濃度ビタミンCの点滴の抗酸化作用は経口摂取では得られない
効率的な作用が期待できるものですが、目的とする
症状の違いによって量が違ってくるため、個々によって
施術時間には違いがあります。
はじめての治療のときには15g程度からはじめる所が多いため、
30分から40分ほどになり、25gになると60分位が平均的です。
50gから70gの場合には120分程度になります。
年齢や血管の状態によってg数の上限が違ってきますし、
体の負担も考え、25gを選択するクリニックが多くなっています。
高濃度ビタミンCの点滴で、美容効果としてメラニンの生成を抑えたり、
肝斑やシミ・くすみの回復、コラーゲン生成促進からシワ・たるみの
予防などがあり、病気に対しては疲労や風邪の予防、免疫力の
アップ、がんの治療や予防、動脈硬化や肌アレルギーで起こる
炎症の緩和など幅広い治療に取り組むことが可能になります。
高濃度ビタミンCの点滴で中に血管痛が起きてしまう人がいますが、
この場合対処として入れる速度を遅くしたり腕を温めるなどの
対応が行われるため、平均よりも長くかかる場合があります。
高濃度ビタミンC点滴による重篤な副作用の報告例はありませんが、
体調が悪くなったりしたら無理せず時間をかけて施術してもらうように
したほうが、気分の回復が望めます。
高濃度ビタミンC点滴を受ける前に、はじめてのときだけ
G6PD欠損症でないか調べる検査があります。
欠乏症の人は25gの高濃度ビタミンC点滴を行うと
赤血球が破壊されてしまう事があるためです。
また同じような系統でプラセンタ注射というのもあります。
赤血球が壊れるってどういうこと?G6PD欠損症の症状と徴候、治療法
G6PD欠損症は、最も一般的な赤血球代謝疾患です。
G6PD欠損症であると赤血球が酸化ストレスを受けやすくなり、寿命が短くなります。発熱や急性ウイルス、細菌感染などの酸化ストレスに続き、溶血が起こります。
これは自然治癒することが出来ますが、稀に酸化ストレスはなく慢性の持続的に症状が見られることがあります。
徴候は、皮膚や眼球が黄色くなる黄疸や暗色尿が生じます。一部では背中に痛みを感じたり、腹痛があったり、めまいやふらつき、立ち眩みやだるさや息切れ、動悸などがある場合もありますが、G6PD欠損症が重症になると、重度になるとヘモグロビン尿や急性腎障害を生じる場合もあります。
G6PDは、血液中の細胞が酸素を運ぶ役割の機能を維持するために重要な酵素と言えます。G6PD欠損症は生まれつき酵素の機能が不十分で、体内で破壊されて貧血が起こります。
普段から貧血になることは稀で、薬剤や感染症、手術、そら豆の摂取などをきっかけに急激に溶血性貧血を起こすことが特徴的です。薬剤は解熱鎮痛剤やマラリアの薬が原因となります。採血検査で診断をして、治療は目立った貧血がない場合には様子をみることが多く、貧血が高度の場合には輸血をする場合もあります。
ビタミンC摂取の重要性!一日の目標摂取量はどれくらい?
ビタミンCが極端に不足することで発症する代表的な病気に、壊血病が挙げられます。
ビタミンCは薬学的にアスコルビン酸とも言われており、体内の骨や腱などを健康的に保つために非常に重要なコラーゲンを生成するための栄養素で、アスコルビン酸が不足しがちな生活を送っていると壊血症を引き起こす可能性が高まります。
成人と小児の場合では若干症状が異なり、成人の場合ですと体重減少や脱力感、体内での出血などが発症し、関節内でも出血してしまいますので関節痛を引き起こしたりするなど、メンタル面も含めて身体の内側と外側の両方が蝕まれる病気です。
小児では、歯や骨が脆くなったり発育障害に発展するなど、その後の成長にも関わる症状が浮き彫りになるため、一日に必要なビタミンCの目標摂取量を体内に吸収させることが非常に重要です。
また、悪化してしまいますと食欲不振にも陥ってしまい、ビタミンCを含めて身体に必要な栄養素が十分に補給されない状態が続くと、身体の中の免疫力を生成することが困難になってしまい、菌やウイルスに対する抵抗力も低下します。
重症化すると全身が衰弱状態に陥ってしまい生命の危険にも及んでしまいますので、壊血病を避けるためにも病気に対して抵抗力が強い身体作り替えのためにも、一日の必要摂取量のビタミンCをきちんと体内に取り入れることは、健康的な毎日を送るためにも大切なことです。
ビタミンCは人間や動物の体内では生成することが出来ない栄養素であるため、食品やサプリメントなどから摂取する必要があります。
食品では赤ピーマンや黄ピーマンにブロッコリーなど、普段の日常生活内でも簡単に手に入るものに多く含まれていますが、一日に体内で吸収可能な量も決まっており、一般的に年齢15歳以上で100mgが目標摂取量として推奨されています。
この数量は性別に関係なく男女どちらにでも当てはまる目安で、年齢を重ねるごとに数量にも違いが発生しますが、ビタミンCは体内に貯蔵される栄養素でもあるので、すぐに欠乏状態になるわけではありません。
そのため、推奨されている数量を越えるビタミンCを過剰に摂取する必要もなく、無理に採り入れると下痢や腹痛の原因にもなりますので過剰摂取には注意が必要です。
また、食品やサプリメントで推奨数量の100mgを越える量を採り入れても尿として体外に排出されますので、身体に無理のない範囲で毎日意識的に摂取するのが大切です。